9月中旬から羽毛ふとんのリフォーム診断が増えております。
皆様いろいろとお考えの末、当店にご相談される方が多いです。
羽毛ふとんのリフォーム時期についてですが
一概に年数だけでは判断できません。
中身を空けてみると様々なことが考えられます。
①ご使用年数よりもご使用期間が大事
年数が15年以上経っていても十分にリフォームできるものがあれば
反対に10年しか経っていないのに痛みがひどいものもございます。
例えば、季節によって使い分けていると使っている期間は短いのですが、
中には一年中(夏もエアコンを使用して)使っている方もいらっしゃいます。
もちろん痛み方は全然異なります。
②ご使用の方の体質や寝返りの回数
体質的に暑がりの方、油脂分の多い方、寝返りの多い方は痛みが早いです。
例えば、ご婚礼時に購入されお使いになったご夫婦の羽毛を比べると
ほぼご主人の方が嵩がなくなっていたり、汚れが多かったり、
中の羽毛のファイバー(ちぎれた羽毛)が多いなどのことがございます。
全体的に男性の方が寝返りの回数も多く、汗・油分も多いと思われます。
男性・女性と分けてしまうのは申し訳ないのですが、
今までの診断経験ではそのようなことが見受けられます。
③元々の羽毛の品質
やはりもともと良いもの、例えばマザーグースなどの高級品の方が
長くいい状態が続いています。
(20年以上お使いのものでも十分リフォームできるものがございます。)
反対にダックダウンなどのダウンボールの小さい羽毛は嵩のへたりが早く、
年数が少なくてもリフォームできないものもございます。
④生地の品質や縫製
生地や縫製の良いものは羽毛の吹き出しもあまり見受けられません。
あまり良くないものは縫い目からだけでなく生地の表面からも
羽毛が出ているものがございます。
例外ですが、シルク生地は高級品ではございます。
しかしデリケートで弱いため避けてしまい、
羽毛が出てきてお困りになりご相談される方が多いです。
できれば羽毛が噴出してくる前に手当てされる事をお勧めします。
大きく分けるとこのような事が判断基準とはなると思いますが
中には使い勝手が悪いのでサイズ直してほしい。
(例えばクイーンやダブルからシングルへ)
マンションで気密性が高いので厚い羽毛から合い掛けに直してほしい。
などのご希望も判断の一環です。
このような時にもお気軽にご相談ください。
長く使用して汚れや痛みがあっても、
中身が良いとこのようにリフォームできます。