昨日に続き、羽毛ふとんのリフォームについてお話します。
先日リフォームをされた川口市のM様からお尋ねがございました。
私のブログを見てリフォーム後に「重量表示」がついているのと
ついていないものがあり、M様のリフォームには重量表示が
無かったことに疑問をいだき、ご質問をいただきました。
私の説明不足で申し訳ございませんでした。
当店で行うリフォームは「西川のまごころリフォーム」と
「羽毛診断協会推奨のオーダーリフォーム」の2種類を
お選びいただいております。
お客様のご希望によりお選びいただきますが
「西川のリフォーム」は決まったサイズ・足し羽毛でのみで行います。
ゴアテックス生地は西川の方にしかございません。
お客様の要望も多様になり、セミダブルや特殊サイズ、
重量指定、キルト指定、生地指定、ダウン産地指定などの場合は
「オーダーリフォーム」にて対応させていただいております。
どちらもリフォーム後は「ダウン率表示はできません。」
なぜなら、洗浄後の羽毛のダウン率は変動するからです。
ダウンの痛み方により変動するため表示が出来ません。
次に重量表示に関してですが、それぞれ違いがございます。
まず、西川のリフォームですが、
「足し羽毛無し」「足し羽毛あり(シングル350g)」しか
お選びいただけません。(別途増量指定は100g単位で受け付け)
その為、洗浄後のグラム数が不定であり、細かい単位で出来上がります。
足し羽毛ありの場合必ず350g足す規定になっております。
その為細かい表示まで印字することが出来ません。
洗浄後足し羽毛をして元重量もしくは
シングル最低重量1,2kgに足りない時には
工場から連絡が入るようになっております。
オーダーリフォームの方は重量表示を
「する時」と「しない時」がございます。
こちらはグラム指定があった時には100g単位まではします。
たとえば合掛け0,8kgで仕上げてほしいとの要望の時には
きちんと0,8kgで作り、表示します。
もう一つは元量で仕上げるという時にも表示いたします。
たとえば元々1,3kg表示のものがきちんと1,3kg入っており、
リフォームして1,3kgに直したときには表示がつきます。
しかしながら困る時がございます。
最近、元々の表示と中身の重量が合わないことが多いのです。
若干であれば問題がないのですが、
100g近く多かったり少なかったりすることがございます。
西川もオーダーもリフォーム前に必ず中身の重量を測定します。
先日は日本一の寝具メーカーの羽毛をお預かりした時に
元々の表示よりも100g少ない重量
(表示は1,6kg・実量1,5kg)でした。
リフォーム後、足し羽毛(350g)をして作ったので
元量に20gほど足りませんでしたが、
シングル1,48kgで標準より多かったのでそのまま仕上げ
お客様にはお伝えさせていただきました。
実はM様の時は反対でダブルサイズ1,8kg表示でしたが
実際には1,89kg入っておりました。
リフォーム前に工場から連絡がはいりました。
M様とリフォーム相談をした時に重量もキルトも
同じように直すとのお約束をした為、
表示の1,8kgではなく1,89kg入れて作りました。
これを1,8kg表示してしまったら「偽表示」になってしまう為
表示が出来ませんでした。
また、1,8kgで作り、「ふくらみがない」「暖かくない」
などになれば、M様に申し訳なく思います。
表示はできませんが1,89kgで仕上げさせていただきました。
M様のように疑問点などがございましたら、
お気軽にお尋ねください。
今回のように私も気づかされることがあり、
今後のお客様へのご説明もきちんとしなければと
思いました。
M様、ありがとうございました。