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思い入れのある羽毛

 

昨日はさいたま市よりK様がご来店。

 

羽毛ふとんのクリーニングをご希望でした。

 

「汚れがあるので娘にクリーニングを頼まれた」

 

「ただ、羽毛が所々で出てきているみたい?」とのお話。

 

「何年お使いですか?」とお聞きすると

 

「母が孫が来た時に寝るために20年以上前に買ったのではないか?」

 

「何年か前から娘が使っている」という事で使用期間は長くないようには思われました。

 

「羽毛が出てきているとクリーニングは難しいかもしれないのでとにかく診断しましょうか?」と尋ねると

 

K様もご希望されたので診断させていただくことになりました。

 

IMG_7429

 

まず、生地ですが襟元の汚れ以外に血液のようなシミがありました。(おそらくクリーニングでは落ちない)

 

また、所々で羽毛が出てきているのが見受けられました。

 

おそらく生地の劣化に伴い出てきていると思われます。

 

IMG_7430

 

印字が消えているのでクオリティーや重量が不明。

 

中身を取り出してみると思った以上に油脂分による黄ばみ。

 

玉状に固まっておりました。

 

ファイバー(ちぎれた羽毛)はそこまで多くない状態でした。

 

IMG_7432

 

キルトが元々細かいのでボリュームは出ないですが、それにしても張りが無くなっておりました。

 

IMG_7431 IMG_7428

 

K様にご説明すると「ダブルで大きすぎるし、せっかくならシングルに直したい」

 

という事でしたのでリフォームを承りました。

 

ダブルからシングルにリフォームの際には足し羽毛の必要が無いのでリーズナブルに出来ます。

 

「お母様(祖母)が娘さん(孫)の為に用意したものですから直してまた長くお使いになった方が良いと思いますよ!」

 

とお話させていただきました。

 

すると「母もその方が喜ぶと思います」と。

 

生地やメンテナンスのお話までさせて頂き、リフォームはロイヤルスターのまごころ仕立て。

 

K様は「まだ、気になる羽毛がある」との事でしたので、お気軽にご相談下さい。

 

 

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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。