中央のH様から羽毛ふとんのリフォーム診断のご要望。
2月に新しい羽毛ふとんをお買い上げいただいたときに古い羽毛を処分するかどうか
迷われていたので「一度診断してみては?」とお話しておりました。
お持ちいただいたのが3枚。
一番手前のミッソーニの羽毛は当店でお買い上げいただいたもの。
他二枚はいつ買ったのか貰ったのか不明ということ。
二枚は生地から少し細かい羽毛が出てきておりました。
まずは奥の羽毛を診断。
ダックダウン90%で1,5kg入り。
中身を見るとダウンボールが小さく、フェザー(羽根)も多めでした。
おそらく質が悪いので1,5kgも入れてあるのだと思われます。
二番目の羽毛は一番古そうでした。
しかしながら、ダウン表示は95%。
中身を取り出してみるとビックリ!
ダウンボールが大きく、古いのにファイバー(ちぎれた羽毛)も少なめ。
大事に使われていたようです。
もちろんリフォームは十分に可能。
3番目のミッソーニの羽毛はグースダウン93%入りで定価12万円の高級品。
ダウンが油脂分と汗で玉状に固まってはおりましたがリフォームは十分に可能。
ここからH様と私で費用面と無駄のない使い方を考えました。(約30分くらい)
H様のご希望は「冬用の羽毛は揃っているので、お客様用に1kgの合掛けと
お子様2人分に500gの肌掛けを作り、もし出来たら500gをもう一枚」と。
洗浄後の目減り率も計算し、診断した一枚目の羽毛は質が悪いので処分。
残りの質の良い羽毛を二枚一緒に洗浄し、1kgの合掛けと500gの肌掛け2枚を
作ることに決定。
500gをもう一枚作ると費用がかさむのと無駄が出るということで除外しました。
悪い羽毛を一緒にしてしまうと出来上がりが良くないので良い羽毛だけでリフォーム。
H様は「もともと二枚は処分しようと思っていた」
「一枚の方が良い羽毛だったので希望の合掛けと肌掛けが作れて良かった」とご満足。
きっと出来上がりにもご満足いただけると思います。