最近羽毛ふとんのリフォームが多く、
良くお客様に尋ねられる事がございます。
それは「リフォームの価格が色々だけど何が違うの?」
「羽毛が安くなっているので新しいのを買った方が良いか?」
などの事です。
皆様もあまりご存じではないかもしれませんが、
リフォームには大きく分けると3種類の方法がございます。
①側生地交換のみ(洗浄なし)
②そのままクリーニングもしくは中身は取り出すが袋に入れて洗浄
その後に新しい側生地に入れる
③中身を取り出し羽毛(ダウン・中身)だけで洗浄し、
新しい側生地に入れる
そのほかにも細かい違いがございます。
除塵が1回か2回か。洗浄水の種類。乾燥の温度。などです。
リフォーム価格を決めるのはそれだけではございません。
①生地の種類
(柔らかさ・フィット感・重さ・耐久性などに違いがございます。)
「カバーを着けるし生地は何でもよい」という方も多いですが、
生地の違いでまったく掛け心地・保温力・耐久性に違いがでます。
一昨日のM様も実際に生地を触ったり、持ってみると違いが
すぐお分かりになりました。
②足し羽毛の違い(ダックがグース。ダウンの大きさも
種類によって違います。)
もちろん出来上り・耐久性・保温性に違いが出ます。
③キルトの違い(ボリュームの出かた。掛け心地。
片寄りの防止などに違いがあります)
今の中身の状態も見ず、
リフォームの方法もわからず、
足し羽毛を見ないで、
生地も触らないで、
キルトもおまかせで、
リフォームなどに出すと、大事な羽毛ふとんがまったく別物になる
可能性がございますのでご注意ください。
*先日、定価20万円の高級羽毛を2万円のリフォームを
ご希望のお客様がいらっしゃいました。
出来上がった後に別物になってしまう可能性がございましたので、
最低限のお願いとご了解をいただいてから承りました。
また先日、日本一の某有名寝具メーカーが(通販会社の)新聞広告で
高級羽毛ふとんが2〇〇〇〇円などと掲載しました。
良く見てみるとダックダウンで生地はポリエステル85%。
さらに中身の量は1,1kg。
こんな羽毛に高級とつけるのであれば、
同社の20万・30万する羽毛は
どのような代名詞をつけるのでしょう?
同じ会社でわけのわからないことをして、
消費者を混乱させていると思います。
日本一のメーカーがこんなことをするので
「羽毛は安くなった」と勘違いするのです。
今、羽毛は原料の不足で高騰しております。
当店でも5年ほど前より仕入れ値で1,5~2倍になっております。
ですから、数年・十数年前の良いものと、
今の安物と比べることなどできません。
中身を見て良いものであれば、
リフォームした方が絶対に得です。
失敗する前に当店の無料診断をご利用ください。
疑問に思っていることがあれば、
私の知識の範囲ですがお伝え・お応えいたします。